アルプススノー社編集部

中堅社会人が海外へ放浪するブログ

茨城ー清州線に乗りたいだけのソウル行(2)ーソウル郊外線ー

政府庁舎9:08→9:20西大田ネゴリ…西大田9:52→11:20水原11:52→12:26龍山 ムグンファ1502

大田市は1993年に万博が行われている。
エキスポ科学記念公園という記念スポットがこの付近にあるとのことだったが、東横インから徒歩30分はかかることが判明し断念。

今日はソウルに行く予定にしていたがKTXに乗っても面白くないので、西大田駅からムグンファ号でソウルを目指すことにする。
この日の上りソウル方面はどの列車もほぼ満席に近かった。
KTXがあるといえども、週末のソウルー大田間は満席を連発するとのこと。知識不足であった。
ムグンファ号は大田ーソウルで1,000円しないという驚異的な運賃のため、真っ先に席が埋まるようである。
とりあえずKorailのサイトを何度か覗き、開いた水原までのチケットを確保。水原(ソウル近郊の街)まで行けば後はどうにでもなるだろ、という適当な考えで乗車。

Korail西大田駅は地下鉄の駅から結構離れていて、幹線道路を徒歩15分ぐらい歩くと駅舎がある。

西大田駅(ソデジョン)

ムグンファ号(写真は木浦行き)


この客車列車ならではの静謐な車内空間は魅力的。
テーブルはないがそれなりに快適なので、ゆったりとは過ごせる。

車内

前回同様、今度は龍山駅のKorail社員食堂に突撃した。しかしこの日は月に2日ある定休日の日で休みだった。
全くノープランでソウルまで来ていたため、とりあえず龍山の食堂を目的地に設定して来たが早速途方に暮れた。
しかし運営企業はソウルで行った店と同じなため、前回行ったからいいやときっぱり諦めた。
ちなみに食堂は、ホームに降りる階段の横の明らかに業務用感満載の鉄のドアを開けてすぐ右にあるエレベーターで、5階に上がるとある。

どう見ても業務用通路にしか見えない灰色のドアの先に食堂がある。このドアを開ける勇気はなかなか必要(龍山駅)
龍山13:10→13:35大谷14:32→15:35議政府 Korail郊外線(ムグンファ2631)

京義線の文山行きで大谷へ移動。乗り換えなしで到着できるのは便利。
この大谷駅は路線図で見ると5路線も集結しており一大ターミナル駅といった風情だが、実際に来るとただ路線の高架橋がひたすら交わっているだけで、駅を出ても駐車場が広がるばかりでコンビニ一つない。
乗り換え通路にあるミニコンビニ(Storyway)ぐらいしか食料調達できる場所はないと思われる。
京義中央線から3号線の乗換通路をひたすら歩いて行くと、郊外線乗り場が突然出現する。

郊外線


Korail郊外線は2025年1月に20年ぶりに旅客運行の復活を遂げた路線。
ソウルから近くDLがけん引する列車が走っているとのことで、来てみたかった。プッシュプル2両編成の列車。
この路線はソウルメトロではないのでチケットを買わないといけないのだが、大谷駅には韓国クレカ専用の券売機しかない。
結局Korailのページから購入する。
まあ乗ってからでも買えるらしいが、車内料金となり少し高くなるようだ。*1

 

大谷駅
今時DL2両のプッシュプルで都市近郊鉄道を運行するなんて、韓国の公共交通への熱意を感じる。


列車の乗客は1両に10人ぐらい。
途中の日迎駅では駅舎内に鉄道記念物が展示されているそうで、行き違いで長時間停まる列車がある。
しかし駅舎は大谷行きが停まるホーム側にあるので、乗りながら駅が見たいなら議政府から乗った方が良い。

車窓

車窓は終始長閑な田舎というような風景が続く。
この路線は郊外線という名の通り関東でいう武蔵野線両毛線?)のような立ち位置なのか、並走する路線が皆無なので案外一般の客も乗っていた。
特に遅れもなく議政府に到着。20年ぶりに復活したというのに、途中駅で結構乗り降りする人がいるのが個人的に驚きだった。

議政府→回龍→鉢山→回龍→市庁→乙支路入口

せっかく議政府市に来たので議政府軽電鉄という無人路線に乗車。
2両編成の電車が6分間隔で折り返し時間もなくひたすら走り続けているというミニ舎人ライナーのような路線。結構速度が出るのでびっくりした。

議政府軽電鉄

その後は明洞に移動して焼肉ライクによく似たお店で一人ご飯を食べた。この旅行はここまで碌なものを食べていなかったため生き返る思いがした。24,800ウォンもした。今日の宿代より高い。韓国では「一人で気兼ねなく飯が食える店」というコンセプトだけでポイントは高いので没問題とする。

焼肉ライク瓜二つの店


その後明洞観光センターで教えてもらった情報を元に、気候同行カードをついに入手。気候同行カードとは、ソウルの一定区間の地下鉄や公共交通に1日〜3日などの区切りで乗り放題になるICカードのこと。フリーパス専用ICカードのようなイメージ。

気候同行カード

これで明日は気兼ねなくソウル市街をブラブラできる。
陸中国でキャッシュレスに慣れすぎていると、だんだん悠遊カード(台湾)やTマネーカード(韓国)にチャージすることすらめんどくさくなってくる。もっとも、韓国への日本人旅行者間では現在モバイルのTマネーが主流のようだが、古い人間なので未だにカードを利用している。

明洞→東大門→祭基洞

Noble Residenceという宿に着いたのは19時半ぐらいだった。
「コシウォン」と呼ばれる、めちゃくちゃ狭い個室のような宿。
祭基洞駅・安岩駅から共に10分ぐらいのところにある。

「コシウォン」


衛生的にはいまいちに感じたが、ソウルの宿事情の相場からすると異様に安いのでとても文句は言えない。

安岩駅側は飲食店が多くて便利


安岩駅側は完全な学生街となっており、飲食店がかなり多く便利だと感じた。高麗大学の学生でかなり賑わっていた。(つづく)

note.com

 

*1:Korailのホームページは主要駅以外の英語表記がないので、私は議政府と永登浦の英表記を勘違いしていて買えないものとばかりと勘違いしていたが普通に出てきた。