茨城ー清州線は韓国系航空会社のエアロKが2025年5月に定期便として開設した路線。
シニア世代が引退し、やや飽和状態の茨城県のゴルフ場を利用しに来る観光客を意識しているとのこと。
エアロKという会社は成田ー清州線を3往復も飛ばしており(2025/8現在)、清州空港を起点に日本各地に就航している。帯広や北九州といった国際線としてはなかなかの地方路線もある。
私は清州空港の存在すら知らなかったが、この超マイナー路線を一度乗ってみたいという気になった。
お盆の航空券が安かったので6月ぐらいにとってみた。
茨城空港17:00→19:30清州空港 RF383
航空券を取ったものの、まるで韓国でやりたいことが見つからないまま出国の日を迎えてしまった。
チェックインに並んでいたら本当にゴルフバッグを引提げた客が何人かいた。嘘ではなかったんだ。
茨城空港はとにかく搭乗口前が狭い。出国審査を受けた後ぎゅうぎゅうにベンチが敷き詰められていてなんとかならんのか。

フライトはわずか2時間程度。Trip.comアプリの搭乗時刻と実際に案内された到着時間がかなり異なり首を傾げた。
エアロKのキャビンアテンダントの方々はジェンダーレスな制服を着ている。
清州空港は軍事空港のため、着陸前にブラインドを完全に下ろすよう指導される。
こうやって書くと大したことなく感じるかもしれないが、「機内のブラインドを全部下ろしたまま着陸する」というのは搭乗している人間からすると結構な恐怖感を覚える体験である。
着陸してからもタラップから降ろされるだけでバスに乗るわけでもなく、空港施設横の作業用通路のようなところを延々と歩かされた。
こんな空港はアジアではなかなかないのかもしれない。
※清州空港は写真撮影禁止なので写真はありません。
清州空港20:33→21:27大田 忠北線1714列車
空港施設そのものはきれい。

清州空港駅は清州空港から西へ15分ぐらい、駐車場のなかを歩いていくと着く。
駐車場の脇のカーブの坂道を降りていくと駅がある。幹線の途中にぽつんと設けられたような駅。

一応無人駅ではないらしく係員はおり、入り口付近にある詰所から列車到着前に登場する。
列車の15分前にならないとホームには入れない。相対式ホーム2面2線の駅。

この駅は空港のためだけに造ったようだが、鉄道ファンとしてやはり押さえておかねばならない。列車の本数は1-2時間に1本程度だが日中は3時間近く来ない時間帯もあり、事前の確認が必要。

駅に着いたはいいものの、この駅はあまり通信環境が良くなくて、韓国鉄道公社(コレイル)のチケットの電子チケットを全く表示することができなかった。
中国の時も思ったが、Korailにしても中国高鉄にしても、現地の特定のサイトを開く場合、ローミングでは開くのにかなり時間がかかってエラーになったりする。
容量はともかく現地のsimをサブとして用意しておき、電子チケットを表示できる環境を整えておくことは大事。
幸いにも座席番号を事前に控えていたので事なきを得た。

定期列車の大田行きに乗車した。
忠北線大田行きムグンファ号は、席の埋まり方は3割ぐらい。まさに快走という走りっぷりで大田に定刻到着。
結局ほとんど何も食べないまま、地下鉄政府庁舎駅付近の東横インに投宿した。(つづく)