2019年7月14日（日）
昨晩はあんまり寝られず。空腹だからか。昨日のバインミーだけじゃ足らなかったな。
今日はやることを特に決めてなかったが、とりあえず午前中は統一会堂でベタな観光をすることにした。
昨日キッチュで買ったTシャツを着て歩いていたらバイクの親父にめちゃ声かけられる。風体がどう見ても外国人観光客だからと思われる。一度宿に戻ってから普通のポロシャツに着替えよう。
靴磨きにも何度か話しかけられたが無視。やっぱり本当にいるのか…
■統一会堂
統一会堂は1975年4月30日に北ベトナムの戦車が無血入城を果たして、ベトナム戦争が事実上終結した歴史の転換点である。
ただ中の展示を見ていると、4月30日以前にも大統領が代わるなどの目まぐるしい動きがあることが分かり勉強になった。直前にも南ベトナム国の要人がヘリで脱出するなど、かなり状況は差し迫っていたのを感じる。歴史というものはなかなか1日ですんなり切り替わるものではないと思った。
地上2階3階は今でも公式の会議に使われるという現役のおしゃれな会議室がいくつも並んでいる。大統領の休息室も、しっかりと完備。
地上は艶やかだが、地下に入るとかなり物々しい作戦会議がされていたかのような地図が壁一面に広がっている空間が点在する。傍聴機など、電報を打つ場所が並んでいた。かなり無機質な空間。
統一会堂自体、結構広いので建物の全体像を把握するのは難しいが、適当に矢印が書いてあるところをぐるぐる回っていれば全て回る事ができる。
また朝7時半の開場直後はひとり旅にとってはかなりお勧めの時間帯と言える。 ベトナム人の団体客がいたが、日本人観光客がこんな朝早く来ることはまずなく、 展示品を静謐な空間の中でじっくりと眺めることができてとても良かった。 最後に日本語の説明ビデオが常時上映されている部屋に入り見て終了。
映像を見る限りだと南ベトナムがなくなったのはグエン・ヴアン・チュー大統領がしっかりしてなかったかららしい。統一会堂はベトナム語でドックラック宮殿と呼ばれているようでナレーションは全部呼び方が統一されていた。
統一会堂も午前7時40分に入場して、9時にはほとんど見終わってしまった。会堂の正面横にあるハイランズコーヒーに入る。
バインミーとコーヒーセット。49,000ドン。昨日食べたバインミーより熱々感はなく、チェーン店の商品という香りがした。
食べたらないので、フォー・ボー・コーを食べに行く。
いやーシチューみたいで美味い。牛肉がゴロゴロ載っている。ビーフシチューに麺入れて食べてるのと何ら変わらない。店にも掲げられてたから名物なのかな？94,000ドン。観光客がとても多かったが英語はあまり通じなかった。結論としてフォーはどんなスタイルでも美味い。この旅でフォーとしては一番のお気に入り。
■サイゴン動植物園
宿に帰って支度をしてからチェックアウトし再び外出。
宿から歩いて30分ぐらいでサイゴン動植物園に着いた。さすがにバスやタクシーを使っても良い距離だったが普段歩かなさすぎなので運動にはなる。残りの観光スポットで自分が興味湧きそうな場所を選別したら動物園が残った。
ピクニックに来ているようなベトナム人が多くて、外国人の姿はあまり見当たらなかった。入場料50000ドン。地図は渡されず、どこに何があるのか全くわからんがとりあえず歩き回る。
町内は動物園と植物園と遊園地がごちゃごちゃに入り混じってるような印象。
動物を真剣に見ている人は少なく、設置されたプールで遊んだり 、芝生で寝そべってる人が多かった。ゾウがいるすぐ後ろでライブ会場のような大音響でショーをやっていた。
動物がどうとかより、ベトナム人の気風を感じられる場所。世界で6番目に古い動物園らしいが、あまり自慢になっていないのでは…
ぐるぐる回っていてもきりがないのでオランウータンの小屋とトラ・ワニを見て一区切りつけて戻った。陽射しが照りつけ、かなり暑かった。
■シークレットガーデン
午前中だけで2万歩近く歩いてバテバテ。 この旅行で一番歩いている。ご飯食べよう。
レモンライムジュースを飲んで生き返る。ベトナムのコメは一粒一粒が小さい。茹だるような暑さに食欲が少し減退していたが完食できた。
同時にソースが出てくるがかけなくても十分美味しい。特にジャスミン炒めはソースが絶品だ。両方とも味付けがしっかりしているし安価。3品で198,000ドン。かなりオススメの店。
■ミウミウスパ
時間が余りすぎているのでマッサージに行くことにした。
サイゴンスカイデッキ横にある「ミウミウスパ4号店」に入る。70分マッサージを受けた。持ち合わせが足らず南方にあるATM（アグリバンク）でキャッシングをしてなんとか32万ドンを調達。
台湾で足裏マッサージばかりしていたのでこういう本格的なマッサージを受けるのは初めての経験だった。全身をほぐしてくれてすこぶる気持ちよかった。これ帰国してもハマりそうだ。
マッサージ後にお茶とデザートまで出してくれてびっくりしたが、丁度スコールで全く外に出られなかったので、至福のひとときを20分ほど過ごした。ミウミウスパはここ以外にも支店がいくつかあり評判は上々らしい。今回はたまたま予約せずすんなり入れたが、基本予約をしていく店のようである。
マッサージ後の気分爽快な体でラッキープラザ（スーパー）に立ち寄って土産を買う。日本人がめちゃくちゃいた。
海外恒例だがやはり土産は現地のスーパーで買うに限る。
これは土産屋のほとんど無いウラジオストク（ロシア）に行った時からずっと心に秘めている自分ルールだ。
最後にフォー24でコーラとのセット商品を食べて、帰宅することにした。
昨日と同じようにもやしを適度にまぶして食べた。59,000ドン。残金が少ない時はフォーになってしまう。
市民劇場と人民委員会建物を眺めて、ブイビエン通り方面へ戻る。薄暮に聳え立つ建物がとても画になって写真を撮りまくる。夕暮れ時がオススメ。昨日よりいい写真が撮れて満足。
最後に店じまいの進むベンタイン市場を見て、宿に荷物を取りに帰る。やはり帰りも109番バスに乗って帰宅するが、始発から乗りたいのでバスターミナルまで10分ほど歩いて乗り込む。空港は他にも152番バスなど更に安価な路線もあるが日本人にとってこの100円バスで充分。
車掌から切符を買いに行って乗車。日本がワンオペであれこれ言われながら切符売ってるのにこの大らかな世界は平和だ。5人ぐらいの乗客でタンソンニャット国際空港に到着した。
ところが、30分ぐらいのバスに乗ってる時に急激に体調が悪くなり、着いた空港で何度も吐いてしまった。熱中症かと思ったが原因はよくわからなかった。空港近くのハイランズコーヒーでまったりする計画はおじゃん。
売店で水を買い込みチェックイン時間までずっとベンチに横たわっていた。ホント、早く空港に来て良かった…
1時間近くぐったりしてある程度体調も回復したのでチェックインを済ませる。搭乗口の近くで水を買ったら48000ドン（約240円）と言われる。
はぁ？さっき出発ロビーの売店で買った水は20000ドン（約100円）だった。それでも高いけど、街中コンビニ（7000~8000ドン）の7倍ぐらいしている。ぼったくりもいいところ。
やはりというか、帰りもベトジェット遅延。
離陸が遅れるにしても乗客への案内が少なく、並んだり並びなおしたりを繰り返していた。オペレーションがよくないのを見ていて感じた。
まあこういう些事を我慢できるのがLCCの利用には求められるのだが。
すぐ隣の搭乗口に同じベトジェットの国内便も同時刻に発着していてフロアがかなり混雑した。結局1時間遅れで成田空港に到着した。
［旅の教訓コーナー］
・ホーチミンの旅行ガイドを読むといろいろな通りの名前が出てきて混乱するが、ブイビエン通り、ドンコイ通り（最大の繁華街）、レタントン通りの３つを覚えていれば地図の把握には苦労しないと思う。
・地下鉄工事を行っているブイビエン通り～ドンコイ通り間の大通りは歩道が狭くてとても歩きにくい。脇に並行している道路を歩いたほうが良い。
・バイク天国。バイクが多すぎる。ベトナムに限ったことではないが、歩行者信号が青だろうがバイクには関係ありません。現地の人と並走して渡るのが吉。
・フォー美味。特にチェーン店でないフォーホアパスターとフォークインはぜひ行っていただきたい。
・スリに気をつけろ！
［食事メモ］
一日目
昼 フォー2000
夜 プロパガンダ
二日目
朝 コンビニおにぎり
昼 フォーホアパスター
夜 バインミー・フー・ホア
三日目
朝 ハイランズコーヒー・フォークイン
昼 シークレットガーデン
夜 フォー24
※宿：トイズトラベルホーム・セントラル
