ミャンマー以来の海外編。
なぜベトナムなのかというと特に意味はなく、パスポートに押されるスタンプの国の数を増やしたかったからという、いつもの不純な動機。
当初はホーチミンからハノイまで統一鉄道に乗って、ハノイのハロン線などを乗りつぶす予定だったが、結局ホーチミン市だけに滞在する旅程にした。LCCの安値にまた負けたのと、当初の鉄道ルートだと最初から最後まで一度もシャワーを浴びられないため。
まあ旅行の動機は水物かもしれないが、一度ドカンと遠出することをカラダが欲していた気がする。
今は朝8時半から2台のPCと対峙し、客の相手をしながら毎日山積みの作業を日によっては昼休みも潰して夜まで続ける生活。自覚はないのに週後半になると目の前に見える景色が暗くなってきて、(自分で言うのも何だが)6月はメンタルがかなり弱っていた。
気が付けば4月に伊丹空港を利用して以来、2カ月以上もフライトから離れてしまっていた。
いわゆる五月病の沼に片足を突っ込んでいた期間を乗り切ったことの、自らへのご褒美として、この旅の持つ意味は大きいのだ。
実に久々の鉄道要素がない"非鉄"の旅である。もう今回は単なるバケーションとして、おいしいモノをいっぱい食べてのんびりしたい。
自身の体力がかなり落ちていることとベトジェットエアの評判が心配だったが、まあ何とかなるだろう。
2019年7月12日(金)
■成田8:559:25→13:0013:40ホーチミンタンソンニャット空港 VJ823
ベトジェット・エアに搭乗。日本では2018年にハノイ線が初めて就航し、新興エアラインに位置づけられる。
ホーチミン線は今日が就航日ということで、とても楽しみにしていた。チェックインに50分もかかって面食らう。
よく航空関係のニュース記事で見る記念撮影が始まり、カメラマンが大勢押し寄せていた。
たまたま座席が隣になった親子と雑談。大学生かと思ったと言われる。社会人何年目になっても言われるなこれ…
阪急交通社のツアーで参加しているそうだが、このベトジェットの便が組み込まれていて、今夏で今日出発が一番安いのだとか。
元値を聞いてみたが私が四苦八苦して組み立てた個人旅行の値と大差なかった。楽できるんだったらツアーでもいいよなぁ。齢を重ねればツアーに流れるのは必至か、などということを考えた。帰りも同じ便ということなので、再会を楽しみに別れる。
フライト6時間のうち、2時間近く話し込み、残りはほぼ寝ていた。わりとあっという間だった。
機内では記念品として帽子とメモやら粗品をもらった。イミグレ激混みで通過に30分かかった。
空港を出た途端、むわっとしたジメジメ感に包まれた。これだけで東南アジアに来ちゃったわと思う。
109番バスで街なかへ出る。ミャンマーのときに空港からバスに乗るのに苦労したので今回は事前学習ですんなり。
空港を出たら、右を向いて黄色いバスが屯している方に進みましょう。空港アクセスバスなのに、20000ドンで乗れるのは凄い。実質100円か…
ベンタイン市場前のバスターミナルに到着。観光客はほとんどここで降りるので自ずとわかる。
早速、市場横にあるレートがいいという宝石店で両替を済ませて、初フォーを食べに行く(フォー2000)。国内でもフォーを食べたことがない。まずはチキンヌードルスープのフォー・ボーを食う。香草をまぶして、ライムをかけて食べる。
普通に美味い。ほとんどラーメンと変わらない食感に満足した。適当に頼んだマンゴージュースは甘すぎた。
■ロンヴァン水上人形劇
人形劇鑑賞。海外に来て、早速国内でやらないような事をしている。17時と18時半の2回だけ公演がある。
脇の小さなオフィス(クルマが停まっているところ)でチケットを購入。満席のこともあるらしいが運よく空いていた。
指定席なので最初後ろの方に座っていたが、人が来なかったのか前列に誘導されてほぼ最前列で観られた。
演奏者によるプロ野球の応援のような掛け声が印象的。言葉がわからなくても、ストーリーはなんとなく伝わってきて楽しめた。観客は日本人のツアー客が半数近く。
■レストラン・プロパガンダ
フォーだけでは心許ないため、もう一軒のレストランに行く。ガイドブックによれば、壁一面に描かれたアートが印象的なレストランとのこと。
アップルジュースが生搾りで美味しい。何杯でも飲める。豆腐生春巻とチキンライスを注文。豆腐生春巻は野菜の味が強烈で食べるのに苦労した。個人的にはビミョーな味だった。でもチキンライスは美味だったので良しとする。ここは日本人が全然いなかったが店の雰囲気は良い。
フォーが意外とお腹にたまっていてなかなか箸が進まず。米粒が小さい。初日なのにすでに生野菜ばかり食っている。346500ドン。
セブンイレブンに寄って、宿に帰った。日本時間では23時40分。今日は特に何もしていないけど疲れた。
【2へつづく】