2019年2月12日(火)
■バガン→4:13ヤンゴンBT6:00→10:30キンプン10:55→11:40チャイティーヨー
Thein Than Kyaw Express
※ヤンゴンBT=アウンミンガラーバスターミナル
ヤンゴンには定刻10分遅れで着いた。それでも、鉄道より7時間近く短い。往路は時間かかり過ぎだったな。
まあヤンゴンと言っても北部郊外のバスターミナルであり、旅の序盤に訪れた市街地からは20キロ近く離れている。
このヤンゴンバスターミナルは、とにかく広く雑然としていた。ただバス会社のオフィスが横に並んでいるだけで、タクシーは平然と入ってくるし、場内はどこが車線なのかも分からない。交通ルールの無法地帯である。まさに雑踏。これがターミナルと言えるのだろうか。
NHKの72時間テレビで取り上げてほしい場所だと思った。
立ち止まるとタクシーに捕まるので、トボトボ10分ほど歩いて、「歩き方」にも載っているバス会社を見つけた。オフィスの窓口でゴールデンロックに行きたいという話をして、チケットを8000チャットで購入した。今回ほど「歩き方」を重用している旅もない。
待合室でバスを待っているときも、貨物として輸送されるらしきニワトリの鳴き声がうるさく、眠いのも重なってイライラした。
売店はたくさんあったので、待合室では隣の店で購入したパンを食べていた。
今日はゴールデンロックを見に行く。ゴールデンロックというのは崖から落ちそうで落ちない岩のこと。ミャンマー国内でも、屈指の巡礼地だという。
5時40分頃、バスが1台バックで事務所の前に駐車した。なんの案内もないので職員らしき人にこれがキンプン行きかと聞いたらそうだというので乗り込んだ。ほぼ満席で発車。
車内テレビではずっと仏教の講話をやっていた。全くおもしろくない。
1時間近く見せられたあと、ミャンマーポップのPV映像のDVDに差し変わった。
この会社のバスは都市間バスを兼ねているようで、バゴーやチャイトーの市街地にあるバス停にも多数停車する。キンプンまで通しで乗っていた客は半分もいなかったと思う。
特に休憩しているわけでもないのに4時間半もかかったのは想定外だった。
■キンプン10:55→11:40チャイティーヨー 国営トラック
キンプンという麓の都市からゴールデンロックのあるチャイティーヨーまでは、何故か国営トラックによる移動。ぎゅうぎゅうに荷台に詰められる。
(↑これはチャイティーヨー側の乗り場)
手も動かせないような状態なのに、乗っている途中で係員が運賃2000チャットを回収しに来る。乗る前か降りた時に払えばいいだろ…。国の独占区間だからなのか、意味不明なところで止まったり、募金活動をしていたりする。
運行は完全随時であり、往路は途中のヤテタウンから出ているロープウェイ乗り場に寄ったりするので、片道45分ぐらいは見ておいたほうがよい。
■ゴールデンロック
土産売り場をかいくぐって入域料10000チャットを支払い、徒歩15分ほどでゴールデンロックに着いた。
しかし、そこにあったのは大きな囲いに覆われた何か。
えっ…えっ……まさかのメンテナンス中???
そのまさかだった。
え、えぇぇ…
1月29日から工事が始まっていたらしい。
なぜ入り口に「チャイニーズハッピーニューイヤー」とか書いておいて、メンテを春節に合わせるんだ…
片道6時間半もかけたのに…
こればっかりは運だししょうがないかと思いながらも割り切れない思いのまま、岩に金箔を貼った。
(↑期待していた石のイメージ)
■チャイティーヨー12:55→13:30キンプン14:00→19:00ヤンゴンBT19:20→20:00ヤンゴン空港 WIN EXPRESS
あとは帰るのみ。
復路のバスは途中休憩を2回挟んだ。
2回目はバゴーの近くで強制ご飯タイム。食事を摂るには中途半端過ぎる時間なので、スプライトを注文してしのぐ。アクシデントが怖くて早く空港に着きたいという心境だったが、この地ではあまりに無力すぎた。
結局5時間かかって、バスターミナルに到着。
離陸まで時間がないのでここはタクシーを使う。
タクシーが吹っ掛けて来たので値段交渉し、25000チャットで空港まで乗せてもらった。
例によってごちゃごちゃのバスターミナルを出るだけで15分かかる。
バスターミナルの周りも渋滞が激しく、予想よりも時間がかかった。タクシーが裏道を通りまくっていなければもっと時間かかっていた。ヤンゴンの交通機関は終始、読めないことの繰り返しだった。
■ヤンゴン空港22:10→6:45成田空港 全日空NH814
イミグレ後のエリアで土産を買い込む。
ミャンマービールとタナカ・クリームなどを購入した。タナカというのはミャンマー独特の化粧品ブランドみたいなもの。
4ドルって少し高いような気がするが、まあ仕方ない。帰って適当なタイミングで使おう。とりあえず夕食と併せて、余ったチャットをすべて使い切ったので良しとする。
最後の晩餐。ガパオライス4ドル。本日唯一のまともな食事。
くそ辛い。普段会社の昼食でよく頼んでいるガパオライスがかなり甘めなので、その感覚で頼んでしまった。
空港についてから疲れで気が抜けてしまった。機内ではボヘミアン・ラプソディと旅猫リポートをうとうとしながら鑑賞。飛行機の客層としては、定年退職して旅行に興じるような年代の方が目立った。
以上、お読みいただきありがとうございました!