アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

ウラジオストク(1)-入国-

ロシアはシベリア鉄道への憧憬があり、かねてより関心のある国だった。しかし巷に伝わるハードルの高さを見て二の足を踏んでいた。今となっては不思議だが、大学時代は全く海外旅行に食指が動かなかった。

ところが昨年(2017年)の夏に極東ロシアの一部の都市で電子ビザ(無料)が導入され、いよいよ門戸も開かれたと一人盛り上がってしまい、今春には行くことを決めていた。

それがウラジオストクという都市だった。
日本に一番近いヨーロッパという触れ込みにあっけなく虜になり、地球の歩き方が5月に発刊されたことも大きな追い風になった。

このような経緯で私の初ヨーロッパはめでたくロシアになった。
それでいいのかと指摘されようとも、ヨーロッパに行ったことがあると豪語できることに代わるものはない。

飛行機の関係で滞在時間はあまり長くない。言葉の壁は、おそらく昨年の中国を上回るレベルだろうという懸念はあったが、それでも旅に出る前はワクワク感でいっぱいだった。安倍首相が直前に訪問していたこともあり、調べれば調べるほど、旬なところに旅に出るんだなという気持ちになった。

 

平成30年9月16日(日)

■成田空港12:40→16:35ウラジオストク空港

オーロラ航空はまさかのプロペラ機。定員少ない。これからウラジオストク訪問者が増えれば大型機になるから貴重な体験になる。

ロシアの大地は見渡す限りの山地という印象。世界自然遺産に登録されているようだ。
ウラジオストク空港定刻より早着。
韓国からの便が直前に飛んでいたので、その客とドッキングして入国審査に30分近く待った。
けっこう弾かれている客がいてそんな厳しいのかと恐れたが、すんなり通った。出国カードはパスポートを返されたときに、印字されたものが挟まれた。

事前の両替で5000ルーブル紙幣しか手持ちで持っていなかったので、飲み物1本を買い店員の姉さんに紙幣を差し出したら露骨に嫌な顔をされたが、渋々対応してくれた。

 

ウラジオストク空港17:40→18:34ウラジオストク アエロエクスプレス

ウラジオストク空港はコンパクトな空港なのでまず迷う心配はない。すんなり入国手続きが終わったので、1日5本しかない空港鉄道(アエロエクスプレス)に乗る。ちなみに17時40分発が5本目である。日本からの便は夕方着ばかりなので、現状ではこの5本目を利用するのがやっとだ。230ルーブル
乗り場に行くドアの手前に手荷物検査らしき機械が置かれ、おじさんが座っていたので何か手続きが必要なのかと立ち止まってしまったが、何もなかった。まぎらわしいな…

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4両編成。ガラガラで空港駅を出発。が、すぐ次の駅で客がわらわら乗ってきた。軍人を見て一気に異国に来た気持ちになる。

途中の区間は、キレイな海沿いを延々と走る。空港から市街地への交通手段としてはいちばん楽しめると思う。

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空港鉄道はシベリア鉄道の駅の隣に着く。
日本と違いホームに自由に出入りできるのでぶらぶら散策していたら、ホームに停車しているのはまさかのモスクワ行きだった。
いやー、初っ端から何もしてないけど大興奮だ。目の前にシベリア鉄道がいるというだけで乗り鉄としては垂涎の的である。
いつかはこれでモスクワまで行ってみたいなぁ。

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19時なのに日の落ちる気配がない。

初日は夕食を食べ、宿に戻ることだけがミッションである。
「スペルマルケット」で飲み物を買い「ポルトフランコ」という店でピロシキボルシチなど一通りのロシア料理を堪能した。日本の料理かと錯覚するぐらい旨かった。約1200ルーブル

 

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早くもウラジオストクのおしゃれな街並みに陶酔した。

(その2へつづく)