アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

日本最南端・波照間島(1)

7月頃から構想していた、乗り鉄から離れ新たなステージに進むための旅。

石垣へ行こうと思ったきっかけは、旅した人の経験談を聞いて少し面白そうだと思ったことと、ピーチの関空⇔石垣便が目に留まったから。

 

旅に出る前、阪神で監督を務めた星野仙一さんが亡くなり、呆然としたまま何日か過ごしてしまった。私を阪神ファンにしてくれた張本人といっても過言ではなく、親族が一人いなくなったかのように悲しかった。
一刻も早く仙台の献花台へ駆けつけたかったが、甲子園や静岡でも献花台が設けられるとその後ニュースで知ったので、改めてその機会に訪れたいと思う。
気もそぞろではあったが、それでも最低限の宿と食事する場所はおさえて、出発の日を迎えた。

 

■成田空港21:15→22:45関西空港 GK211

この旅は一度都合がつかなくなり飛行機をキャンセルしているので、せっかくのLCCなのに運賃的には全日空と大差なくなってしまった。

 

エアロプラザの休憩室で横になる。
寝てるのは外国人と悪態ついてる日本人。受付従業員は韓国人。
タダで寝ようと思ってる人に品位を求めるのもお門違い。自分もその一員だが。

 

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関西空港7:458:40→10:3011:35石垣空港 

降雪のため70分遅れで離陸。

関空はほぼ海上にあるから、びゅうびゅう風が吹き付け、タラップに立っているだけで寒すぎる。体感は氷点下だ。一人でも多くの方が機内へ入れますよう…という案内。

 

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新石垣空港に降り立つと目の前に掲揚された日本国旗がたなびくのが見えた。

マリンブルーの海や荒涼とした草原のような風景。まるで外国に来たかのよう。でもあんまり暖かくない…

「南ぬ島」の読み方を今更知って唖然とする。

飛行機が遅れたので昼食のための予備時間が全て消えてしまい時刻表のパンフをもらう時間もなく、急いで平野行きのバスに乗り込んだ。

 

石垣空港11:52→12:43平久保崎付近 東バス平野線

一昨年2月能登半島以来の路線バスの旅である。
石垣島はバスのフリー乗車券が充実している。路線の大半は東バスというバス会社が路線バスを運行しており、数珠つなぎのようにバスを乗り継ぐことで、大抵の観光地は回ることができる。

私の大好きな要素が詰まっていると判れば、はなからレンタカーを使う気はなかった。

運賃を調べればわかるが、もうバスを使うと決めただけでフリー乗車券一択にしてもいいぐらいだ。

 

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平野線平野行き路線バスは乗客10人ぐらいで、伊原間から平久保崎に向かう人が乗車してくるなど、旅慣れた人も多いように感じた。

自分だけでなく、乗客ほぼ全員が平久保崎を目指していた。

平久保崎最寄りのバス停はないがフリー乗降区間なので最寄りで運転士が降ろしてくれる。乗客全員が下車。

バスを降りて15分歩き平久保崎へ。

 

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こんな蒼い海、みたことない…

日差しが差せばもっと美しくなるのかな。風は強かった。

ガイドブックには石垣島最北端という記念標が建っていたが、実際に現地に行くと無かった。この後会ったゲストハウスのオーナーの話では昨年老朽化のため撤去されたらしい。

せっかくの景勝地なんだから何でもいいから代わりの目印を作ってほしいものだ。

 

■平久保崎付近13:37→14:28空港15:00→15:23ヤシ林入口16:24→17:21離島BT

ぬめぬめした英語アナウンス。

全体的に島の北部はバス停が少ない。特に伊原間以北やキャンプ場線は4-5分走りっぱなしもザラ。石垣市の人口5万人弱を考慮すればまあ納得できるが、北部は全然人が住んでいないのか。

ヤシ林では自分だけが降りた。

 

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ヤシ林はたしかに圧巻だが、バスを降りてまで訪れるほどかというと微妙。川平湾のほうが、いいのか?

 

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昨日の疲労を癒やすため今日は早めに切り上げ、雨滴る中ゲストハウスへ。

夕飯は「島そば一番地」がやっていなかったので、ユーグレナモール付近の「南風」に入る。

メニューを眺めても聞いた事ない料理ばかりで、どんな料理なのか頭に全然浮かんでこない。とりあえずゴーヤチャンプルーを食う。ゴーヤは意外と食べられるなぁ。

 

ユーグレナモールの土産屋を物色していたら、泡盛の一つである波照間島の「泡波」という酒が異様に高いことに気づく。

宿のゆんたくでもそのことが話題に上った。

ちょっと気軽に手土産として頼める金額ではない…

でも島に行けば多少安いという話を聞く。頭に入れておこう。

 

泡盛の水割りを飲みまくって日付が変わった頃に就寝。やみつきの兆候が出ている。