網走の友人宅を訪問するついでに、今度こそ北海道のJR完乗を達成するための旅です。
■成田20:15→22:00新千歳空港 VNL929
昨年の十勝行と同じ便。20分近く早着。
札幌駅前に今年5月にできたという快活クラブで仮眠。
■札幌6:56→12:18網走 オホーツク1号
函館線を走る時間帯を考慮すると自由席は結構な混雑になるだろうと予想し、20分前にホームへ。
しかし実際は4割程度の乗車率だった。終始指定席の方が混んでいた。
特急オホーツクのキハ183系は異常ともいえる車内レパートリーの多さを誇っていることで有名だが、この日の自由席は換装された旧スーパー白鳥タイプ(183-1556)の座席で快適であった。
常紋峠で雪がちらほら見える。紅葉の美しさに息を呑む。
紅葉を北海道で見るのも初めてか。
■卯原内鉄道記念館
友人車にお世話になって、サロマ湖周辺をドライブする。
湧網線(1987年廃止)の遺構がそこかしこに残っているので回る。まず、卯原内駅の鉄道記念館に寄る。一階の喫茶店のマスターに鍵を開けてもらい、資料室に入れてもらう。
1990年ごろから全く展示物に手が加えられていない様子だった。
国鉄末期という、史上最も乗りつぶしの甲斐があったころに全国を駆け回っていた50~60代の方々が、必死に集めたんだろうなぁ。いまも地方のローカル線で乗り鉄趣味をしているのは、この世代の方々が主力だ。
まあ若年層に余暇や金銭的余裕がないことは大きいが、これだけ道路が開通してしまうと鉄道を選ぶ理由がない。
既に北海道ではその歪みが覆い隠せないところだ。JRはよく我慢しているなという印象しかない。鉄道はどこへ向かおうとしているのか…
道の駅愛ランド湧別で休憩し、芭露駅記念碑を見た後に、旧中湧別駅へ。
旧中湧別駅の跡地にあるのがこの道の駅で、駐車場のわきに一部のホームと車両が保存されている。湧別町は湧別町と上湧別町が合併しており、ここは旧上湧別町の道の駅として開業した。
中湧別は名寄本線と湧網線、さらに湧別支線が分岐しており1990年の廃止まで一大ターミナルとしての役割を担っていた。かつての国鉄乗りつぶし本には必ずと言っていいほど登場する駅である。周りの敷地が異常に広いので、どんだけ巨大な駅だったんだろうか。
雇用さえあれば、湧別のようなのどかな町で暮らしたい。
※湧網線の車両は、この他、計呂地と佐呂間にも保存されています。