アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

香港・澳門(2)[マカオ半島]

2017/7/22

尖沙咀→九龍公園→フェリーターミナル9:30→10:50澳門外港

 

今日は九龍からマカオ行きのフェリーに乗る予定だ。

しかしまず入り口がよく分からず、最初フェリーターミナルの屋上をふらふらしてしまった。

 

チケット売り場は、今回の下準備の悪さが裏目に出た形であった。

最初9時15分のフェリーが空いてるみたいな掲示があったので、乗ろうとしてチケットを買ったのに、引き換え窓口では「もう締め切られた」などと言われた。

ダフ屋から買うしかないのかと思っていたが、横の方にあった旅行カウンターで9時30分発のマカオ行きと帰りの17時35分発九龍行きのチケットを手に入れた。

なんだかよく分からないが、チケットを手に入れたのでまあ良しとする。

現代日本にこんなダフ屋が何人もいる場所があったら摘発されるレベルだが、逆に日本でこういう商売をする人がいなくなっているために日本人が舐められるんだなと思った。

 

フェリーは乗船順に席が割り振られる座席指定制であった。

九龍を出発してしばらくは激しい揺れで、船に弱い人なら数分で駄目になりそうなほどだった。

見た感じは中国の団体客が多いようであったが、広州に近いマカオ市街地で嫌というほど団体客と相まみえることになった。

船の中ではほとんど予備知識のないマカオ観光の情報を片っ端から叩き込んだ。

 

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澳門外港→媽閣廟→聖ペンニャ教会→聖ローレンス教会→セナド広場→聖ポール紀念堂→大砲台→ホテルリスボア→澳門外港17:35→18:40フェリーターミナル→女人街→尖沙咀

 

マカオに着いてすぐバス10番系統に乗り込んだ。

私はマカオのイメージがカジノしかなかったが、マカオは東京ぐらいの面積の地域にいくつもの世界遺産が点在しているとのことで、まずはその観光地をひとつひとつめぐってみることにする。

 

マカオの通貨はパタカであるが、 香港ドルもほとんどの店や交通機関で使えた。

しかし香港ドルで支払っても、お釣りの小銭はパタカで返ってくる(ことがある)というよくわからない仕組みだ。カジノに至っては香港ドルしか使えない。それじゃあパタカという通貨は何のためにあるんだ??疑念は深まるばかり。

バスの運賃は3.2パタカだが、面倒なので2人分7香港ドルを払う。

バスの車窓から建物を見ていると、 宝石店や派手すぎるビルがいくつもある。金持ちのための街というのが一目瞭然である。

 

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米国ラスベガスには行ったことがないが、あの街もこんな雰囲気なんだろうか。

 

聖ペンニャ協会あたりで道に迷い足がクタクタになり、ジェイソンカフェで一休み兼昼飯。地球の歩き方に載っていたのでポルトガル料理だと思いこんでいたが、ただの洋食料理店だった。

テーブルシートにWi-Fiパスワードが書いてあって感動。海外に行くたびに思うことだが、Wi-Fi環境に関しては、日本は周辺諸国に比べてワーストといってもいいんじゃないかという気はする。

この仮説を完成するには韓国と中国にもいずれ行く必要があるが…

澳門では香港用として借りていたレンタルWi-Fiが使えないのが地味に痛かった。

 

セナド広場周辺はとにかく人が多い。ペンニャ協会の近くの町並みは正直香港とあまり変わらなかったが、ようやくポルトガルの残滓を感じた。

サングラスをかけていたら、夫婦の日本人観光客に外国人と間違われた。

 

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マカオに来たからには、カジノをさわりでいいからやってみたいという私の希望を友達に伝えて、ホテルリスボアのカジノに挑戦した。

最初の30分ぐらいは、やり方がいまいちわからずスロット周辺をうろうろしていたが、ようやくカードへの引き換え場所や、中国人観光客のプレイを見学し、賭け方を頭に叩き込む。

1万円限定で大小というサイコロゲームに挑戦したが、結果はあえなく撃沈。

しかし良い思い出になった。

1万円出しても賭けられるのは1~2回なのに、何度も大小・バカラに挑戦している人が多く、どんだけ中国人は金持ってんだと思った。

 

澳門ではカジノの送迎バスに、カジノを利用しない客も乗れるというサービスがある。したがって、セナド広場あたりを観光する場合はホテルリスボアまでの送迎バスに乗れば無料で移動できてしまう。

しかし大半は往路(港→ホテル)のみの話で、ホテルリスボアからの澳門外港行きは、カジノを利用した客しか利用できない。

リスボアではカジノ場内でバスに乗るための引換券を貰わなければならなかったのだが、熱中するあまり忘れたので我々は路線バスで帰る。

 

バス乗り場の案内を理解するのにかなり苦労した。

3番系統が外港と国境を回る路線だという予備知識があったので、なんとか港に行くことができたが、冷や冷やモノだった。乗り場案内の看板に外港のことが一言も書いてないのはどうなんだ…。とにかくあまり時間がなかったので、違うバスに乗ってはいけないという重圧と、ギラギラ差す陽光のダブルパンチがきつかった。

 

帰路の船舶は爆睡。

 

澳門外港17:35→18:40フェリーターミナル→女人街→尖沙咀

 

香港に戻った後、せっかくなのでビクトリアハーバーの「シンフォニーオブライツ」を観に行った。

人出はかなりあった。ディズニーのショーみたいで、きらびやか。まあ海を隔ててだいぶ距離があるので、あんまり派手なものを想像すると期待外れかもしれない。

 

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こんなに毎日派手にショーをやって、近くのビルではそこら中で激しく冷房を使用しているのを体感すると、日本で省エネに勤んでいるのは意味があるのか…と思う。もはやマナー、企業イメージアップの範疇でしかない。

最後に女人街を散策。昨日の男人街(廟街)よりも規模は大きかったが、陳列されている商品の中身はあまり変わらなかった。ゆったりと観光したいのであれば、男人街のほうがよい。

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結局この日も22時半ごろまで動き回っていた。

 

今日も重慶大厦に泊まる。現実世界なのに、ドラマの中に入り込んでいるような気持ち。

眼に入る情報の吸収が追いつかず、なんか長い夢を見ているみたいだ。