アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

香港・澳門(1)[九龍・ランタオ島]

【私の海外遍歴】

2006年9月:カナダバンクーバーアメリカシアトル

2014年1月:台湾

2016年11月:台湾

2017年7月:香港・澳門 ←

 

ようやく来ました、海外編!
昨年の台湾以来の海外。しかも台湾以外のアジアへ行くのは初めてだ。
このところ刺激に飢えている自分にどんな苦難が待ち受けているのだろうか? 

 

2017/7/21

羽田空港0:25→4:00香港国際空港 UO623(香港エクスプレス)

久々の遠出にして、早くも過酷な時間帯の搭乗となる。飛行機はすべて友人任せ。

軽くラウンジで休憩してから、搭乗。私は有料(1,000円)だったが、空港ラウンジを毎回利用できるならクレジットのゴールドカードに加入してもいいなと思った。

飛行機に乗るのは実に1月の成田→広島以来で、すっかり勘を失っている。 

 

香港空港には定刻20分遅れで到着した。

 

■香港空港5:30→6:20旺角

 

空港に着いたはいいものの、朝早すぎて時間をつぶすところなど皆無。

都心へ行くのに便利な高速経由のバスは6時台からの運行ということだったが、空港に留まっていてもしょうがないので、24時間運行の一般路線バス(E21系統)に乗車。

 

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2階席のがぶりつき座席で、香港の風景を堪能。

空港付近でロータリー(ラウンドアバウト)をぐるぐる回っているだけで方角感覚がマヒした。

 

■旺角→バードガーデン→金魚街→旺角

 

旺角(モンコック)のマクドナルドで作戦会議。

なにせ、何をするのかさえ全く決めないでここまで来てしまったのだ。

マックが朝飯はいただけないということで、近くにあった香港名物の朝粥を食べに行くことに。味はまずまず。

 

とりあえず香港らしい街並みを味わいたいと話し、バードガーデンとフラワーストリートを散策した。10時過ぎから少しずつ観光客が増えだしてにぎやかになった。

ちょこちょこ開いていたカフェはどこも満員。日本でなかなか花開かない文化である。

 

 

■旺角1100→1120金鐘1125→1145太古→柏架山道1230→1245書局街1410→1445畢打街→香港

 

香港島へ行くのに、旺角駅でオクトパスカード交通系IC)を買う。

コンビニやファストフード店など日本より全然使える施設が多くて、このカードは旅行中大活躍だった。香港訪問の際には、必ず買うことを薦める。

 

インスタで話題になったらしい「モンスターマンション」を見物しに行く。場所をほぼ地理勘だけで発見したが、かなり見つけにくい。全然知らなかった。

 

さすがにのどが渇いてきたので近くのセブンイレブンに入ると、半分ぐらい日本の飲み物が売られていた。

日本で飲んだこともなかった、炭酸白くま味をがぶ飲み。

 

個人的には香港トラムにハマった。2.3ドルで、はとバスに乗っているような気分になれる。日本の市電都電より数段楽しい。これ乗ってりゃあネイザンロードのナイトツアーなんてどうでもいい。

 

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北角(書局街)の昼食で午後の行程の相談。

午後、香港島にいても特にやりたいことが見あたらないので、友人がかねてから行きたいと言っていたランタオ島に行くことにした。最終日の観光は期待できないので、この初日だけでとにかく香港を満喫すると腹に決めた。

 

■香港1500→1530東涌1555→1620昂坪→天壇大佛→ハートスートラ→昂坪

 

香港駅のまわりは官庁街な雰囲気。MTR東涌線に乗る。地下鉄の座席はもろプラスチックで硬い。東涌まで30分程度だったが、疲労も手伝って尻が痛かった。

香港の鉄道駅には地下鉄でも全然トイレがない。東涌は駅前のショッピングモールの一角に公衆トイレがあったが、日本のように、どこでもトイレがあって「24時間開いている」ことが当たり前だと思っていると旅行中苦労することになる。これは澳門でも同じだった。

 

東涌駅から長いロープウェイ(ゴンドラ?)に乗車し、友人が行きたかったというランタオ島の昂坪(ゴンピン)へ。片道25分乗るという前代未聞の長距離乗車。

ゴンドラから見える香港の風景は格別だった。

 

 

なんか妙な橋が見えたが、澳門との間に道路を敷いているそうだ。この「港珠澳大橋」は2017年度末開通予定らしい。フェリーに乗らなくても良くなるんだ…

 

ロープウェイ下車後は、大佛と「ハートスートラ」を散策。私はハートスートラのほうがパワースポットらしさがあふれていて印象に残った。全く手が付けられそうにない廃墟の茶房と、雑草地帯がよかった。帰ってから調べたら結構新しいんだなこれ…(2002年建造)

 

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■昂坪1750→1815東涌1830→茘景→1900尖沙咀 

 

ふたたび九龍半島へ戻る。

尖沙咀(チムサーチョイ)は香港の渋谷みたいな場所。旺角と雰囲気が全然違った。

 

この旅のメイン企画かつ最大の山場は、この尖沙咀にある重慶大厦(チョンキン・マンション)に泊まることであった。

重慶大厦とは、簡単に言えば「深夜特急」という小説に登場した、歴史のある治安の悪いビルである。

しかも連泊!

昼間に観光していても、頭の中ではずっと、今日はどんな夜になるのだろうと戦々恐々としていた。

 

 

まあ、一言で感想を言えばあのマンションだけが違う国のようだった。

マンションに入っても当然道がわからないので迷う。すかさず中東人が声をかけてくる。逃げる。1階でちょっと初めて迷ったような素振りを見せたら負け。インド旅行経験があり多少慣れている友人をずっと盾にして歩いていた。

 

チェックインの手続きもホントにこいつらまじめにやってんのか?と訝しげになるほどだったが、なんとか無事に終え、20時を過ぎたころ、17階の部屋にたどり着いた。

もうとにかくマンションの入口から部屋に辿り着くまでが戦場である。ただ一度チェックインしてしまえば、普通の宿です。何度も出入りしていれば、徐々に慣れる。個人的には部屋に虫が出なくてホント良かった。

 

香港で最も印象に残ったことは何ですかと聞かれれば、このマンションの1階の光景を思い出す。