アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

台湾国鉄一周(2)

・南廻線の旅

朝飯はセブンイレブンの「新国民便當」。台湾の弁当は排骨ばっかり。

 

前夜、高雄のゲストハウスで知り合った方(以下H氏)と旅行話に花が咲き、この日は一緒に花蓮方面へ向かうことになりました。

当初計画していたプランをあっさり撤回し、撮影スポットとして知られているという、南廻線の太麻里駅(タイマリ)に行くことになりました。

こんな撮り鉄じみたことはあまりしたことがないのですが、今回は付き合いということで。勉強になります。

太麻里駅の近くで3本ほど撮影し、台東へ。

 

太麻里高台

 

この辺りは台湾の中で一番の南国ムード。

台東駅は開設から20年ちょっとしか経っていないそうで、駅周辺には何もありません。

でも駅舎は立派です。台湾の主要駅はどこも造りが立派で、日本もこの点は少し見習うべきだと思いました。

台湾で一番有名な駅弁といわれる池上の「池上弁当」も台東駅内で売っていました。群馬県の横川みたいな感じか。

 

 

自強号で北上。

 

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關山と池上では弁当を買うためにホームに降り立つ人もいました。このエリアは駅弁の立ち売りが活発なようです。他の駅でもちらほら弁当を売っていました。

 

今まで日本で伝聞でしか聞かされていなかったことが、ここでは現実になっている!

じわじわと感動を覚えました。

 

台東駅前

 

 

・ボロボロ気動車の旅

玉里(ユーリー)で途中下車。

僕のわがままを聞いていただき、花蓮まで普快車で向かうことにしました。

「普快車」とは冷房のついていない普通列車のことです。冷房がついていれば「区間車」と呼びます。

台湾の東側は自強号・莒光号が大半で、普快車はかなり影の薄い存在です。

現在、台湾の普通列車の9割以上は区間車なので、もはや絶滅危惧種といってもいい存在。

 

 

普快車

 

 

まず車内に入ってみると座席のシートがそこかしこで剥げています。落書きもちらほら。そして出発するとものすごいディーゼル音、ガタガタ揺れる窓。

日本じゃ味わえない体験でした。

この玉里~花蓮間は来月(2月)電化されるらしく、完成すればこの気動車はお役御免となり、この区間からは撤退するそうです。

乗れて本当によかった。

 

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花蓮での夕食

駅内に観光客があふれているのを見て、僕のなかで花蓮は熱海に何となく似ている感じがしました。

 

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この夜はワンタンとガチョウの肉を堪能。

この旅の食事で文句なし、ナンバーワンの味。

さすが食の街・花蓮だ!