アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

中国・四国ローカル線の旅Ⅱ(3)

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高知600→[南風4号]→607後免621→728奈半利743→841室戸岬951→1041甲浦1111→1115宍喰1220→1227海部1232→1247牟岐1252→[むろと4号]→1401徳島1601→1908高松1913→1937宇多津

 

ごめん・なはり線は予想以上の絶景。

室戸岬は特に突き出ているわけでもなく、あまり岬という感じはない。

むしろ地層のほうが魅力的である。ゴロゴロ転がっている奇岩や、珍しい樹木…

実際ジオパーク登録もされたとか。

ここは1時間以上も時間があったので持て余さないか心配だったが、遊歩道もあるし、わりと丁度よかった。

 

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室戸岬は「恋人の聖地」らしい。実際に幟も結構立っていた。

ただ宣伝するのはかまわないけど、展望台に碑をつくったりするのは少しやりすぎじゃないかと思った。一人で来ている身の気持ちも考えてくれ…

群馬の榛名神社だってパワースポットとは言いながらも、境内にパワースポット云々なんてどこにも書いてない。控えめに宣伝してどんどん人知れず広まっていくのが理想ではなかろうか。

 

ここから甲浦までバスで移動。乗客ぜろ。

 

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宍喰で途中下車し、久々に温泉に入る。典型的なリゾートホテル。道の駅に近接していることで何とか生き永らえているような施設にみえた。

年の瀬が近いということで宍喰の市街地は道行く人が割と多かった。

よそ者を受け入れる雰囲気はとてもない。地域社会の厚い壁を感じる。こういう場所で直接話を聞き取る民俗学の先生などはすごいと思う。

 

乗客は全員海部でJRに乗り換えた。海部で降りた人は皆無。歴史的経緯とはいえ、こう実情を見るとなぜ海部で会社が変わるのか、もはや不明である。

末端側の阿佐海岸鉄道は、高規格で線路が敷かれているにもかかわらず乗客は少なかった。まさしく究極の第三セクターである。こんな路線を収支だけで語るのはかわいそうな気がする。

でも、よく調べたら自分が生まれた4ヵ月後に開業している。年度にすれば同い年。同い年の鉄道会社なんてほかにないんじゃないか?

そう思うと陰ながら応援したくなった。(笑)

 

今日は「徳島・室戸・高知きっぷ」のお陰で特急にも乗れる。特急むろとではほとんど爆睡。

徳島で食事と事務的なことを済ませ、高徳線360D列車に乗る。特急で1時間の徳島-高松間に3時間超もかける恐ろしい列車だ。

終始乗客は少ないままだった(まあ当たり前のような気もするが…)。途中吉成・引田・造田・志度で長い停車があり、もう完全に汽車旅の魅力に酔っていた。

何回も旅をしてきたけど、やっぱりキハ40に揺られてる時間が一番幸せ。

 

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