アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

東日本漫遊紀行(1)<高崎→久慈>

今回の旅の目的は、

①就活後に行くと決めていた北海道陸別町の運転体験に行くこと

(Lコースをやりたかったのが本音ですがさすがに金がなくなるので、一番安いSコースを体験)

②「北海道普通列車による全路線完乗」という壮大な目標に近づくこと

(今回は函館本線室蘭本線の残っている区間を乗りつぶす予定。はまなすで乗ってるけど…

 

 

また派生して

・恐山に行く

・本州四端ラリー

・知り合いのために江差線記念乗車券を購入

 

という目的を背負っての旅となりました。

もちろん北東パス使用です。

 

◇一日目旅程◇(9/24)

高崎14:26→17:00宇都宮17:11→18:02黒磯18:14→20:31福島20:50→21:54館腰

 

今回はどうやって北海道へ向かうか、ルート決定にかなり難儀しました。

羽越線は去年通ったし、奥羽線はいくら乗ってないとはいえ山形から青森まであの車両に乗るのは辛すぎると思ったので、結局無難な東北線経由に決定。

ただそれだけでは面白くないので少しローカル線を加えて、当初は花輪線尾去沢鉱山湯瀬温泉を訪ねることにしていました。しかし列車の接続があまり良くないので、結局山田線廻りで北三陸に行くことに。

 

途中新白河の停車中に、これから泊まる旅館の予約をしようと思い目星をつけていたところに洗いざらい電話しましたがほとんど一杯。

さすがに都会感覚で前日予約というわけにはいかないようです。

 

館腰

 

館腰駅近くのネットカフェ泊。

 

◇二日目旅程◇(9/25)

館腰6:15→7:29小牛田7:40→8:30一ノ関9:00→10:32盛岡11:05→13:04宮古13:10→13:30奥浄土ヶ浜13:40→14:01宮古16:25→16:58小本17:03→17:33田野畑18:11→18:54久慈

 

小牛田で降りた学生たちは石巻線へと流れて行きました。

 

一ノ関からは盛岡に近づくにつれて通勤列車並みの混雑になっていきました。

毎日こんな電車に乗らないといけないとは…沿線の人がかわいそう。

昔から日本の鉄道は定時性の高さが誇りのように言われていて、確かにそうだと思うのですが、こういう立ち客を満載した電車が地方でもはびこっているのを見るにつけ、混雑度や乗り心地では海外にとても自慢できないなぁと思います。

まあそれも近いうちに海外へ行って確かめてみたいですけど。

 

 

盛岡から6年ぶりの山田線。一日4往復しかないため、妙な緊張感が生まれました。東北線は惰性で乗っていましたが、こうやってがらりと非日常な気分に切り替えてくれるのが、ローカル線や臨時列車の醍醐味です。

 

盛岡駅にて

盛岡駅にて2007

 

(上:2013年9月 下:2007年7月の同じ列車)

 

山田線が凄いのは、ほとんど利用客がいないと思われる駅にも駅員がいることです。特に川内駅では、この列車が通過するのを駅員がホームで見送っていました。こんな光景、今や地方ではそう見られるものではありません。

 

 

浄土ヶ浜(2013)

浄土ヶ浜(2007)

 

 

浄土ヶ浜津波の影響は少ないと聞いていたものの、それでも看板の立ってる場所が変わったりしていました。

(上:2013年9月 下:2007年7月)

 

 

ここから久慈まで三陸鉄道に乗ります。今回初の未乗区間です。

あまちゃん効果でこの地域は観光客が殺到しているとか聞いていましたが、今の時世列車で行くような人はいないんだからどうせ空いてるだろう、と高をくくっていたら本当に空いていました。

平日とはいえなんだか悲しい…

 

三鉄宮古

 

 

三陸鉄道はトンネルが多くけっこう退屈するが、たまに絶景がちらりと見えます。

途中の田老駅では震災の痕跡がはっきりとわかり、心打たれるものがありました。

 

結局宮古から久慈まで、代行バスを跨いで乗り通したのは2人だけ。

まあ平日だから妥当なところか。

復旧が終わってからでは、代行バスの乗り換え地点である小本や田野畑はそう訪れはしないだろうと思って自分は敢えて乗りにきたけど、大半の人は全線開通しないと来ないのだろうなと思いました。

 

(つづく)