アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

津軽海峡と最北端への旅 [第8日]

◆日進7:42→旭川9:24 [4322D→3320D]

 

この2日間で、名寄がいい町だと心から思えた。

 

旭川9:55→新得13:14 [9631 秋の南富良野ノロッコ号]

 

秋の南富良野ノロッコ号

 

金山湖上で徐行する。

 

ユースの人とついに別れた。

抜海以来、ずっと泊まる場所には話し相手がいて、一人旅といいながら必ず誰かがついてくれているような環境になっていた。

しかしもう帰るだけで、周りには誰もいない。憂鬱な思いでノロッコに揺られていた。

 

乗った感想を言うと、正直言って期待はずれだった。特に窓枠が邪魔。

「奥出雲おろち号」(木次線)のほうがトロッコ列車としてはかなり洗練されていると思う。

 

新得14:09→新夕張15:08/15:44→鹿ノ谷16:08

 

新得にて

 

昼は、もちろん新得そば。

 

石勝線は普通列車の利用など全く考慮していないダイヤのため、乗り継ぎで余剰な時間がかなり発生する。

仮にノロッコ号で折り返しても札幌に着く時間はほとんど変わらないので、どっちにしようかかなり悩んだが、予定通り石勝線経由で行くことにした。

 

紅葉山

 

新夕張駅前には石勝線開業前(旧紅葉山駅)の駅名標があるが、なんと味気ない印刷文字に変わっていて、心底がっかりした。

愛着が微塵も感じられない。こんなの、自分でも作れるって。

 

※書き換えられる前の駅名板はウィキペディアに載っています(2012年現在)

 

 

 

夕張までは8年前に乗ったことがある。

 

当時と同じところを往復しても味気ないので鹿ノ谷で降りてみた。

 

鹿ノ谷

 

不気味なほど長い歩道橋。かつてはここに何本も線路が敷かれていた。

 

◆鹿ノ谷16:22→千歳18:22 [2636D]

 

千歳行

 

公共交通機関で広大な夕張をまわるのは限界がある。

また来る機会があれば、クルマで南部や鹿島といった地区に行きたい。

 

新夕張、東追分、追分、駒鳴信号場にて待ち合わせや通過待ちなどで次々に停まる。全然前に進まない。

 

もうこの旅行の楽しみはほとんど済んでしまったから、じれったく思うのだろうか。

 

◆千歳18:26→札幌18:55 [3951M]

 

快速エアポートはかなり混んでいた。なんとか座って札幌に無事到着。久しぶりに多くの人が行き交う街に来たと思う。

一通り土産を買い、駅のスターバックスで電源を確保し、明日に備える。

 

◆札幌22:00→… [202 急行「はまなす」]

 

のびのびカーペット

 

行きは指定席だったが、帰りはカーペット車。

 

先頭の機関車を見に行ったら、おじさんに写真を撮ってくれと言われる。

それは構わないのだが、かなりマニアックな一眼レフを持たされ、画角はこうしてくれ、もう一枚頼むなどと注文を何度も言いつけられた。

これほど写真を撮るのにイラついたことはない。すっかり自分のカメラで写真を撮る気が失せてしまった。