■青森港2:00→函館港5:50 青函フェリー1便
なぜか青森の留置線に211系がいた。
今日はこの「あさかぜ21」が宿代わり。
出航から10分足らずで寝てしまい、着岸と同時に起床。北海道に上陸した実感がわかない。
僕のような徒歩客はわずか10人足らずだった。
特例区間を含め、青森までの接続がよいためか木古内まではそれなりに乗っていたが、木古内を過ぎると車内にはわずか5人しかいなくなった。
木古内駅は新幹線建設工事の真っただ中。
ここから弱々しい線路になる。いまにも脱線しそうな音を出しながら走る。
特に神明~湯ノ岱間のトンネルはひどかった。
江差線の廃止が先日決まった。これにより檜山振興局管内から鉄道がなくなる。
もともと檜山にそれほど路線が通っていたわけではないにしても、ファン層を除く人々があまり関心を示していない現実に、私は鉄道の社会的位置の低下を感じずにいられない。
鴎島を眺める。
ゴミ収集車が一軒一軒の家を訪問していて、図らずも鴎島までそれについていく形となった。
有志で作られたという「天ノ川駅」を宮越~湯ノ岱間で目視。
知る人ぞ知るスポットだが、この路線が廃止されてしまっては元も子もない…
新幹線の作業員も数人降りた。
ここは津軽今別・津軽二股・道の駅と、3つの駅が集まっている全国でも珍しい場所。
道の駅アスクルの「もずくうどん」はなかなか美味いが、はっきり言って2時間も滞在するような場所ではないと言っておく。
ハエが多くうんざりする。中にはじゃれ合っているハエがいた。
こんな単行のディーゼルにも、新幹線工事の作業員の人たちが全員合図を送っていた。
■三厩15:21→青森17:09 340D
津軽線は強運だと思う。
国鉄の赤字指定を免れたうえ、青函トンネル建設の影響で軌道強化され、さらに会社が違うために新幹線の並行在来線にならずにいるのだ。
龍飛崎がパワースポットとして注目されていることに理由もなく納得してしまう。
今晩の夕食は、青森のB級グルメとして売り出し中らしい「味噌バターカレー牛乳ラーメン」。
他にもメニューはあったが、入店した客は迷わずこれを注文していた。
前日から40時間にわたり移動し続けて疲れた。
さすがに今晩はホテルに泊まる。
この1泊は電源補給の面でも助かった。
この“電源問題”は旅行終了まで付きまとった問題で、スマートフォンの消耗の早さに今後も苦しめられることになる。